36才の男が選ぶ「ホロライブの歴史を変えた炎上」3選!

ホロライブといえば炎上!?
今回はホロライブの歴史を変えた炎上3選。さっそくいってみよう。
1つの中国問題
赤井はあとと桐生ココが「どの国からアクセスが多いのか?」と、youtubeのアナリティクスを公開したのが事の始まり。
日本、アメリカと次いで台湾の名前があったのがきっかけだ。
これをみた中国人(もしくはただのアンチ)が「台湾は国ではない。中国の1部だ」と主張。
ホロライブを運営しているカバー株式会社は、「youtubeチャンネルの統計データの開示を行ったこと」「一部地域に在住の方に対する配慮に欠けた発言あったこと」として、両名を3週間の謹慎処分にした。
そして問題はここから。
2020/09/27にカバー株式会社が「弊社所属タレントの配信内の一部言動に対する問題につきまして(現在はリンク切れ))」の声明を出した。
「坚决拥护一个中国原则」「断固として ※1つの中国の原則を支持する」という内容だ。※1つの中国とは、マカオや香港、台湾は中国の一部であるという政策的立場および主張
現在、日本政府は台湾を国として承認していない。
外務省の「日本国政府と中華人民共和国政府の共同声明」では、「台湾が中華人民共和国の領土の不可分の一部である(台湾は中国の一部)」と明記している。
しかし、その一方で「1つの中国を支持する」とは書かれていない。
日本の企業であるカバー株式会社が、「1つの中国の原則を支持する」と政治的発言をしたことで大炎上。
Yahoo!ニュースをはじめ、様々なメディアに取り上げられるほどの問題になってしまった。
アナリティクス公開は軽率だったし、面白がって炎上させた人たちはくだらない。(中国と台湾の問題がくだらないのではなく、政治的な問題をホロライブに持ち込んだことがくだらない)
ただ、それ以上にカバー株式会社への不信感や怒りが大きかった。
はっきり言って中国(のお金)に媚びただけ。1つの中国という言葉は、信念をもって発言したのではなく、ただ媚びるために使っただけ。
私はそう感じてしまった。
企業として利益を追求するのは当然だが、ホロライブメンバーのことは守れているのか?
声明を出したことにより、桐生ココと赤井はあとがやり玉に上がってしまい、守れているとは言えない。
カバー株式会社の対応に、ただただがっかりしてしまった。
この1週間後、「1つの中国発言は、タレントを守るために行ったもの」と新たな声明を出したが、納得できるものではなかった。
この炎上がきっかけとなり、動画の概要欄に「タレントには政治的・社会的意図は無いことを予めご理解ください」の一文が付け加えられた。
「ホロライブ史上もっとも燃えた炎上事件」と言っても過言ではない。
任天堂問題
2020/06/01に任天堂は「ネットワークサービスにおける任天堂の著作物の利用に関するガイドライン」を更新した。
このガイドラインは、2018/11/29に、任天堂が動画投稿について述べたもので、「個人なら、任天堂のゲームを投稿・実況して、お金を稼いでも良いですよ」というもの。
今回、更新された箇所は、法人の投稿について。
「法人等の団体による投稿や、投稿者が所属する団体の業務として行う投稿は、このガイドラインの対象ではありません」とあり、法人で投稿する場合は、別途契約が必要と明記された。
その別当契約を結んでいる法人の一覧に、カバー株式会社の名前がなかったことから炎上がスタート。
これを受けて2020/06/05、カバー株式会社は無許諾配信を認め謝罪、今後についての声明を出した。「任天堂、および他の会社に対して、配信許諾の可否についての確認を行っている」という内容。
動画の多くを非公開にし、調査・確認を行った。昔の動画が見れなくなっているのはこれが原因。
その後、2020/08/01にガイドラインが更新され、別途契約が締結された法人の中に、カバー株式会社が追加された。
問題が起きた時にすぐさま謝罪。その後、動画を非公開にする動き。任天堂から許諾を貰うまでの速さ。
カバー株式会社の対応は見事だった。
何より、ホロライブメンバーを「個人枠」とせず、法人として契約したのが素晴らしい。
「配信をしているのは個人だから弊社は関係ありません」、となっていたら、企業としての信頼はなくなっていただろう。
カバー株式会社は、所属タレントを守る立場を取り、考えを明確にすることによって、企業としての責任を果たした。
判断を誤っていたら、ホロライブは終わっていたかもしれない。そんな炎上事件だ。
夜空メル裁判

露出が多くセンシティブだったため2回のBANを喰らった
2020年06月、夜空メルの復帰配信が行われた。
約3カ月ぶりの配信となったが、それは夜空メル自身にトラブルが起きていたから。
2019年10月頃から、複数の匿名アカウントで名指しの誹謗中傷、セクハラ要素を含んだツイートなどの迷惑行為を受けていた。そしてそれは身近な人物によって行われていたようだ。
夜空メルは警察、および、カバー株式会社に相談したが、解決には至らず、心身共に疲れてしまったと語っている。(カバー株式会社から配慮に欠ける言動があったとも言っている)
その後、弁護士を頼り、相手を特定、示談をすることに。2020年3月にて迷惑行為はなくなったとのこと。
カバー株式会社の体制の杜撰さ、配慮に欠ける言動など怒りを感じてしまう。
しかしながら、この件で注目すべきはただ1点。
夜空メルが戻ってきてくれたこと
これが全て。
夜空メルが1期生であること、会社と弁護士沙汰になっても配信を続けていること。
これは他のホロライブメンバーにとって、大きな力になっているのではないか。
多少の炎上やトラブルが起きても「でもメル先輩に比べたら大したことない」となるし、事件性がある場合は、夜空メルを倣って行動を起こしやすくなる。
夜空メルは、泣き寝入りをせず戦ったことで、多くの人に勇気を与えた。
声を大にして言いたい。
戻ってきてくれてありがとう!
いかがでしたか?
「喉元過ぎれば熱さ忘れる」なんて言葉もありますが、これらの炎上はホロライブの意識や体制を変えたものだと思います。
ホロライブの炎上は一種のエンターテインメントで、面白いところがありますが、存続の危機にさらされるのは控えて欲しいものです…