アキロゼが歩み続けた茨の道。花開くまでの歴史まとめ

1期生のアキ・ローゼンタール。
デビューは4番目と最古参の1人だ。ホロライブを支えてきた彼女だが、道のりは決して平坦ではなかった。
ズタズタになりながらも歩み続けたアキ・ローゼンタール。その道が今、光り輝いている。
アキロゼの始まり

デビュー日は2018年6月1日。ただ少し曖昧だ。
「スマホだけで配信できると思っていた」というように、環境が整っておらず、回線も弱かったため、youtubeではなく、ミラティブというプラットフォームで配信を始めた(非公式wikiより)。
初配信では、見えてはいけないものが見えてしまい、半分事故のようなものになっている。

見えてはいけない設定画面
そしてここからアキロゼの苦難が始まる。
アキロゼの苦難
今でこそ当たり前のLive2Dだが、アキロゼのデビュー当時は、バーチャル四天王(キズナアイ、ミライアカリ、電脳少女シロ、輝夜月、のじゃロリ)全盛期。
この時代は3Dが当たり前。Live2Dなんて…と馬鹿にされていたのではないか。
「金髪」もアキロゼに取って険しい道になってしまう。当時の流行だったのか、1期生には金髪が3人もいる。
アイドルとして完成していた赤井はあと、ヴァンパイアの特性(エロ)を活かした夜空メル、さらに2期生に癒月ちょこがきたため、見た目に関してインパクトが足りなかった。
それは「上着を脱いで肌着になる」という苦肉の策からも想像できる。
さらにここからASMR(耳元で囁く音声)の規制が入る。
ASMRはアキロゼが得意としていた分野で、エロ、癒しがあり多くのファンを魅了していたが、youtubeの規制により「ASMRをやると収益化が剥がされる」事態になってしまった(これはアキロゼだけでなく、他のホロメンにも打撃を与えた)。
デビューから1年6カ月。2020年、年明けの登録者数は6万人前後。様々な出来事と巡り合わせにより登録者数は伸びていなかった。
*誤解をされないように言うと、この数字でも十分にすごい。Vtuberの中ではトップクラス。ただホロメンの中では伸び悩んでいた。
アキロゼの転機

伝説の太鼓配信
悩みながらも努力し続けたアキロゼ。そして転機が訪れる。4期生の桐生ココだ。
桐生ココが広めたARK(恐竜サバイバルアクション)がアキロゼの運命を変える。
筋肉ムキムキで下半身丸出し(モザイク)のアバター、通称ムキロゼを作り出した。
ここからアキロゼの開花が始まる。
アキロゼのARK配信は人気が高く、ARKのMOD(改造・追加データ)を作成している人からフォローされ、特に海外のファンを増やしていった。
これにより、2020/03/26に登録者数10万達成。3カ月で4万人増えたことになる。
2周年記念3D配信

【2周年記念】3D配信で乾杯しよう!
ホロライブの中で数字が一番少なくて心がバッキバキになっていた。仕事(義務感)としてやっていたら真っ白になっていた。続けられたのは数字にとらわれず見に来てくれたロゼ隊(ファン)のおかげ
【2周年記念】3D配信で乾杯しよう!
数字のことを気にして、ホロライブメンバーや他のVtuberに絡んでいく自信が持てなかった
【2周年記念】3D配信で乾杯しよう!
ホロライバーだぞ!ロゼ隊だぞ!と自信と誇りを持ってやって行きたい
2周年記念で感情を吐露するアキロゼ。登録者数が少ないことを認め、口にするのは勇気がいることだ。
この配信は多くのリスナーの心を震わせ、感動させた。
さらにこの部分が切り抜かれ、翻訳され、海外の大手掲示板redditに貼られた。その結果、海外勢の目に留まり、登録者数が急増することになる。2020/08/11に20万人を達成。
このあたりで古参と新規とのファンの間でトラブルがあり、アキロゼがお気持ちを表明した。古参側が突っかかっていたのだが、気持ちは少しわかる。自分だけの宝物(アキロゼ)が皆に見つかって遠くに行ってしまうような焦り。そんなものを感じたのではないか。
ママロゼとの和解
子供のやることをすんなり認めてくれる親と、なかなか認めてくれない親。アキロゼの母親は後者のようだ。
2021/01の雑談枠で、「ようやく理解をしてくれたみたい」と語った。
今でこそ当たり前になったVtuberだが、少し前までは何か怪しい、いかがわしいものだと思われていたのは間違いない。
そんな中を傷つきながら進み続けたアキロゼ。彼女の痛みは想像を絶する。
アキロゼの話をすると「今でこそ当たり前」なことが多い。それはアキロゼが、「当たり前ではないこと」を「当たり前」にしていった歴史でもある。
2021/01現在の登録者数は40万人。なんと1年で34万人増えたことになる。
アキロゼはこれからも歩み続ける。傷つくこともあるだろう。それでもきっとその道は光り輝いている。
今、そんなことを想っている。